1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】




「この枢、すごく素敵。
服にも負けてなくて、本当にかっこいい。」



百合は俺の載ってる雑誌を見つけては買ってくる。


『辞めろ』って言っても辞めない。

持ち帰るわけにもいかず案の定、ココに置いていく。

極めつけに本棚まで買ってきて、綺麗に並べ、何度も読み返す。




俺の心境はかなり複雑だけどな?





「百合、雑誌しまって。」


「やだ!
だってこの枢好きなんだもん。」


「お前さー、本人目の前にしてこの枢好きって…
今の俺はダメなのかよ?」



百合が無邪気に笑う。



「笑ってんなよ。
いいとこ連れてってやるから雑誌はおしまい。」


「えっ?
いいとこ?」


「そう、百合が喜びそうなとこ。」



子供のように嬉しそうな表情を浮かべ、百合が雑誌をしまう。