「蓮花〜〜〜!!」

銀髪でサングラスをかけたお父さんのお兄さんは私に会うといきなり抱きついてきた。

「離せよ!」

私はびっくりしてその人を押しのけた。
少しやりすぎた?仮にも私を引き取ってくれるって言ってくれた人なのに…。

「もう〜、蓮花ったらこんなに成長しちゃって〜」

私の物凄く失礼な態度を気にする様子もなく、ニコニコして、自己紹介を始めた。

「俺、弘樹の兄の秀樹!ヒデって呼んで!蓮花とは5歳の時に会ったのが最後かな?」

覚えてる?とヒデは首を傾げた。弘樹とは私のお父さんの名前。

5歳の頃か…。あぁ、私、沢山遊んでくれた銀髪のお兄さん、知ってるかも…。

「…ヒデだったんだ。ただのそこら辺に住んでる人だと思ってた」

まじかーっ!と、ショックを受けているヒデを見ていると笑えた。