「高橋さん…ごめんね。
あの人達連れて来ちゃって。
でも、これは高橋さんに聞いてもらわないと
って思って…。」中村くんは私に頭を下げる。

「え!?中村くん?!頭上げてよ…
大丈夫だよ。あの人達の気持ちわかったし」

「ありがとう…。
彗?どうした?俯いて…?」

中村くんの言葉通り彗の方を見ると

私の手を握ったまま俯いていた。

「彗?」

「美帆…ごめん…。」

「え?彗?どうしたの?
私もう震え治ったよ?彗のおかげだよ?」

私は謝る彗に明るく話す。

だけど彗は顔を上げてくれない。

私は彗の後ろにいたけど彗の顔を見るように

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