そうこうしているうちに教室についた。はいりたくないぃぃぃのにゆきがガラッとドアを開ける。
そして一緒に席に着く。
私の席は窓側の後ろだ。ゆきはななめ前。私の前の前に失恋相手。
私の横に相原翔というかっこいい男子。この子がまた謎な子ですっごいクール。最初は女子も騒いでたけど、なんも反応しないからもっと話やすい人に流れてった。今は音楽を聞いてる。
そんなことより失恋相手の神代陸。顔は普通だけど性格がもう!頼りがいがあるし、やさしいのにちょっと意地悪なとことか最高!洋楽好きなのなかなかいないしね。そういえば翔はなにを聞いてんだろ。
といろいろ考えていると八方美人ちゃんこと滝原美咲が陸に近づいてる。そして喋りだした。2人とも幸せそうだ。もうだめか・・・。
八方美人ちゃんが嫌いなわけじゃないけど、私昔から負けず嫌いで可愛げなんて持ち合わせてなかったから、可愛げで男子やら先生やらみんながその子やさしくなっているとなんか・・・いんちきって感じるんだよな。私が変わればいいんだけどできない。たぶんあの子が羨ましいんだよね。
そして、朝の会、授業がはじまる。
最初の授業は数学だ。やだな。数学だけはどうしても昔からできない。みんな私に教えてると面倒くさくなってだんだん教えてくれなくなるんだよね。陸は違ったけど・・。
「今日はペア活動にしましょう。プリントを配るので問題を2人で解いてできたら前に持ってきてね」
私のペアは翔か。がんばって話そう。じゃない解こう。
