ある日の学校からの帰り道。
空は嫌なくらい晴れていて、ちょっとうんざりしていた。そんな日。
ちょっと長い下り坂を私は音楽を聞きながら歩いていた。
前を歩く2人の姿がある。よくよく見ると見たことがある気がする。
見ちゃった...
目の前を歩いているのは、クラスの八方美人の優等生。その隣には私が「ちょっといいな」と思っている子がいた。いや、もう今となっては「思っていた」になるか。彼はさりげなく優しく、頼りがいがあるという私の好みにぴったりだった。2人は仲良さげに歩いている。私はその八方美人ちゃんがあまり好きじゃなかったから、ショックが大きかった。
彼らに追いつくことがないよう距離をあけながらその日は帰った。
