"好き"なんて言えない

今度は私が着いてけないけど
まぁ、その方が良いのかも

まだ過去の傷を引きずってる事を自覚する

心「はい、プリントありがと~」
ニコッと笑って私を見る心優にはきっとバレてる

「どういたしまして」
そう言うのがやっとだった
丁度良くチャイムがなって授業の開始を知らせる

少しボーッとしているとあっという間にお昼休み

心「疲れた~、ご飯食べようよ!」
「そうだね。何か疲れたぁ」

ふぅとため息をつく

心「ねぇ、ななはさ好きじゃないんでしょ?」
「へ?」
急な心優の質問に変な声が出る

心「理苑は男防止?向こうは知ってるの?」
周りに聞こえないような声で言う
心優にはお見通しよね?

「話せば長くなるんだけど...」