"好き"なんて言えない

パシッと燈也くんの腕をつかむと急に止まった燈也くんの背中にぶつかってしまう

理「なにしてんの?」
それと同時に急に降ってきた声はリオくんの声で

燈「なにも。ね?ななちゃん?」
優しい笑顔で振り向いた燈也くんは私を隠すように立つ

理「あっそ」
冷たい低い声でそれだけ言うとリオくんはどこかに行ってしまった

「え?リオくんもしかして怒ってた?」
慌てて顔をあげて燈也くんに尋ねるけどお昼休みとは真逆で今度は燈也くんが嬉しそう

燈「さ、帰ろっか?」
優しく言うと王子様のように手をそっと差し出してくる

「...うん」
どうして良いか分からずとりあえず頷いてみるけど、手を繋ぐ気にはなれない

心「あー!ななっ!」