「国虎くん国虎くん、みんな本当に素敵な人たちだね」
と、菜乃葉が耳打ちしてきた。
だから俺は微笑みを浮かべ、しっかりと強く頷いた。
「本当に…この場に居られてよかった、って思うよ」
「私もそう思う。 最高に幸せな時間だね」
「うん」
幸せそうな二人を見つめながら、菜乃葉と笑い合う。
ふと気づけば、マルと美麗さんも いつの間にかお互いの手を握り合っている。
和真くんたちと同じように…やっぱり二人も幸せそうだった。
「ねぇっ、みんなで写真撮ろっ。 ほらほら、集まってー」
美麗さんの声を受け、6人が同じ場所に集まる。
ウエストポーチから自撮り棒を取り出した和真くんが、慣れた手つきで携帯をセットした。
全員が画面に収まるようにと ぎゅうぎゅう詰めになりながらも、やっぱり笑顔は絶えない。
「じゃあ撮るよーっ。 はいっ、チーズっ」
という合図のあと、シャッターが切られる。
幸せそうな顔で笑う和真くんと育美さん。
両手でVサインを出して笑うマルと、その横で楽しそうに笑う美麗さん。
そして、こっそりと手を繋ぎながら微笑む俺と菜乃葉。
画面に表示された1枚の写真を眺め、みんなで笑い合う。
大切な仲間と過ごす、かけがえのない時間。
俺はその時間が大好きで、みんなと一緒に居られることが ただただ幸せだった。
おわり



