「よう周防、久しぶりー。 元気だったかー?」
「周防さんっ。 ううん菜乃葉ちゃんっ、待ってたよーっ。 色々話そうっ」
いつもよりも若干明るいマルと、いつもよりも かなり明るい声の美麗さん。
そこに和真くんと育美さんも加わると……場は更に賑やかになった。
菜乃葉は騒がしいのが苦手だけど、でも今は楽しそうに笑っている。
美麗さんに「菜乃葉ちゃん」と呼ばれたから、菜乃葉も苗字呼びだった美麗さんを「美麗ちゃん」と呼ぶ。
学校内では ほとんど喋らなかったみたいだけど、事情が変われば付き合い方も変わる。
二人は、あっという間に仲良くなった。
まるで昔からの友達のように。
──その後、俺たち6人は移動しながら たくさんの話をした。
学校のこと、SNSのこと、写真のこと……色々だ。
こんなに笑ったのは久しぶりだな、と思うくらいに、自然と笑みがこぼれ落ちる。
それは俺だけじゃなくて、他のみんなもそうらしい。
とにかく楽しくて、楽しくて、みんなと一緒に居られるのが幸せで。
「これからも ちょくちょく集まりましょうねっ」
と興奮気味に言う育美さんの言葉を聞いて、みんなが大きく頷く。
大切な恋人と、大切な友人たち。
みんながそばに居る「幸せな時間」をしっかりと噛み締めながら、俺もまた大きく頷いた。



