……「唐草 美麗」のページにアップされていた自撮り写真は、今はもう消去されている。
きっと、アップされたらすぐに保存して、プリントアウトしたんだろうな。
SNSから消去されても……マルの中では、ずっとずっと大事にされていたんだ。
「……まったくもう、どんだけ「唐草 美麗」が好きなんだか。 これじゃ本当にストーカーみたいじゃん」
苦笑いを浮かべ、そのあとに…僅かに息を漏らす。
「……私が「唐草 美麗」だったらよかったのにな……」
私は私らしく…と思ったはずなのに、やっぱり卑屈になってしまう。
マルは私のことを好きと言ってくれたけど、それでも……私が「唐草 美麗」なら ちゃんと釣り合うのにな…という気持ちになる。
私とマルは不釣り合いだ。
気持ちが通じ合っても……マルは超絶イケメンで私は平凡女子だ。
マルがどんなに私を愛してくれても……周りの目は、きっとずっと私を突き刺すようなものだろう。
一緒に居る限り、ずっとそうなんだと思う。
一生懸命に化粧をすれば、見た目は変わる?
服装も もっと女の子らしくすればいいのだろうか?
話し方も、人との接し方も、笑顔も……全部を変えればマルに釣り合うようになる?
……ううん、きっと無理。
どんなに頑張ったって、「平凡」が「少しマシ」になるだけだ。
それ以上には…きっとなれない……。



