……ていうか姉ちゃんと円くん、結構いい感じ?
むしろ俺、二人の邪魔してるっぽい?
「……えーっと、ちょっとトイレに行ってくるねっ」
ということで、二人と距離を取ることにした。
「もうすぐ電車来るぞ? 電車の中にもトイレあるし、もうちょい我慢しとけば?」
「無理っ、揺れると気が散って集中出来ないもんっ」
「なんの集中だよ」
なーんて円くんと笑い合ったあと、手を振って歩き出す。
電車が来るまでは…あと4分くらいかな。
ちなみに次の電車は……45分後だ。
さすが田舎。
本数少なすぎっ。
……でも これってさ、姉ちゃんと円くんだけを電車に乗せるチャンスだよね?
そうすれば もれなくデートっぽくなるし。
うん、メッチャいい考えっ。
「俺を待つために電車に乗らない可能性もあるからー……円くんにメールしとこっと」
トイレ近くで立ち止まり、メールを打つ。
【 予定より早い時間だし、午後は二人でデートしなよ♪ 俺はあとで一人で帰るにょん(  ̄▽ ̄) 】
と送ると、1分もしないうちにすぐに返事が届いた。



