背は俺とほとんど同じくらいだから、女子の平均よりは高そうだ。

髪の毛もかなり短くしているし、顔は中性的…というか、結構凛々しい感じがする。

声はもちろん女性だけど、パッと見だと男と間違えてしまうかもしれない。



「星屑さん、さっき制服って言ってたけど何歳なの? 高校生?」

「16になったばっかり。 高1だよ」

「そっか、じゃあ俺と一緒だね」


「うん。 あ、ねぇ美麗さんとのツーショットが撮りたいんだけど、撮ってもいい?」

「え? あー……えっと、SNSにアップするため…だよね。 悪いんだけど、それはちょっと……」

「あぁごめんごめんっ、違うよっ。 SNSには「見つからなかった」って書くから安心してっ。 私はただっ、美麗さんと一緒に写真が撮りたいだけなのっ!!」



俺の手をガシッと掴んだ星屑さんは、辺りをキョロキョロと窺ったあと トイレから少し離れた場所へと移動を始めた。

当然、手を掴まれてる俺も移動を開始する。


周りに人が居ないのを確認した星屑さんは、目をキラキラさせながら話し始めた。