──「マル。 私はマルの写真を見て、心を奪われたんだよ」
──「他の人がマルの写真を見てどう思うかなんて、私にはわからない。 だけどこれだけはハッキリしてるよ。 私はマルの写真が好き。 他の誰かが撮った写真よりも マルの写真が1番好きなんだ」
──「マルの写真は私の心に届いてる。 私には、ちゃんと届いているよ」
……うわぁ死ぬっ。
恥ずかしすぎて死ぬっ……。
私の馬鹿っ。
ほんっとうにもうっ、あんなセリフを当たり前のように出すとか大馬鹿じゃんっ……!!
「うぅ……穴があったら入りたい……」
「なに一人で唸ってるんだ?」
「だってそれは……って、マルっ!?」
うそっ、どうしてマルが!?
ていうかっ、距離が近いっ……!!
「い、いつの間に教室にっ……!?」
「今さっき。 ドアんとこで声かけたの気づかなかった?」
「まっっったく気づいてませんでしたっ……!!」
……ヤバい。
マルが居る。
会いたいって思ってた人が、目の前に居るっ……。
でも待って。
どうしよう、大丈夫かな?
教室には誰も居ないけど、廊下は? 他の教室は?
誰も居ない? 誰かに見られない?
マルと、普通に話してても平気……?



