こんな世界なんていらない。
大体、生きている意味なんてどこにあるんだろう。
別に死んだって、誰かが困る訳でもないし、
その後も平然と日々を過ごしていくに違いない。

こんな世界なんて、

きえちゃえ

何度目かのその言葉を吐いた瞬間、
周りが光に包まれ始めた。
目の前が光でいっぱいになり、目をつぶった。
しばらく経ってから、恐る恐る目を開けると、
自分の体でさえも見えないほどの
闇でおおわれていた。