「シャーロット!ドロシー!」

ずっと心配していた人が呼ぶ声がする。シャーロットはゆっくりと目を開けた。そこには、泣きながらシャーロットを見つめる白雪の姿。そして、大勢の先生たちの姿。

「えっ?なんでこんなにギャラリーがいるの?」

起き上がったドロシーが白雪に訊ねる。場所は、本の中に閉じ込められた第二図書室だ。

「二人が閉じ込められてしまった後、私は防音魔法を解く魔法をかけて、先生を呼びました。あの男子は連れていかれたので安心です!二人を本の中から探して引っ張り出してもらったんですよ」

目の前で笑う白雪を見て、シャーロットの目に涙が浮かぶ。そして、白雪を抱きしめた。

「よかった…。無事でよかった……」

「心配をかけてごめんなさい」

白雪も少し泣きながら言った。

次に、シャーロットはドロシーを見つめる。そして言った。

「一緒に戦ってくれてありがとう」

ドロシーも言った。

「こちらこそ、一緒に物語を作ってくれてありがとう」

そして、三人で抱きしめ合う。

三人の物語は、これからも続いていく……。