ある日の昼頃、学校にいた私に緊急の連絡が入った。
先生から「ご両親が事故にあったそうだ」と。
私はすぐに病院に走っていった。
病院に着くとまだ手術中だった。
扉が開き、出てきた医師が私に近づいてくる。
「鈴木さんですか?」と尋ねられたので私は頷いた。
私は「両親は無事ですか?」と尋ねた。
医師はけわしそうな顔で「残念ですが」と言った。
私はその場で泣き崩れてしまった。
両親の遺体を目の当たりにしたあと家に帰った。
次の日にはお葬式が始まった。
親戚の人達が準備して下さったと聴いた。
両親が亡くなりどこにも行くあてのない私に、
1人の女性から「良かったらうちの養子にならない?」と。
その女性は近所に住む人だった。
親戚の人に相談し養子になることを決めた。