side 青山
「いつも私の事励ましてくれるから私も青山くんのためになにかしたいなって思って...」
今日そのために結城先輩と帰りたいはずなのに
おれのこと誘ったんだ...
素直にめちゃくちゃうれしい
結城先輩よりおれを選んだってことでしょ
でも
「ありがと」
それは一木の優しさであって好意じゃないんだよな..
「部活と委員両立出来るか心配で...」
嘘ってわけじゃない
それも心配してたし
それでも委員やろうと思ったのは
「そっか青山くん部活も大変だもんね...
できる限り青山くんに負担のかからないようにするね!」
「ありがと、でも俺も頑張るから頼ってよ」
「うん!ありがとー!」
この笑顔をまじかで見たかったから
「一木ってよく周りのこと見てるよな」
「そぉ?」
無自覚かもしれないけど
よく周りを見てる
困ってる人がいたら迷わず手を差し伸べる
そんな一木だから...
「なー、一木もし結城先輩が他の人を本気で好きになったとしたら一木はどーする?」
「...そーだなー
私はせんぱいのことが大好きだから諦めたくないけどあのせんぱいが遊び人辞めるぐらい大切な人が出来たら...諦めるよ...
私はせんぱいの笑顔が見たいだけだからね...」
「一木...」
「まぁー、せんぱいには3年になるまでアピールしていいって言われてるから
関係なしにグイグイ行くかもだけどね!笑笑」
一木らしいな
「一木にそんなに思われてる結城先輩は幸せ者だな!」
「...そーなのかな」
え?