はちみつの景色




え…今なんて?


「え、えと…3年で一緒のクラスになって、それまでも名前とかは知ってたよ」

「う、うん」


すきって…言ったよな?


「席替えで前後になって、後ろからずっと眺めてたの…恥ずかしいけど。」

…後ろから眺められてたの?

「それで、だんだんと


千景くんの、その柔らかい


なんていうか、はちみつみたいな感じ?」


「はちみつ?笑」


「うん笑」


「…矢野…は…?

今日中庭で話してたっ」

てっきり…矢野が好きなんだと…



「矢野くん?

自分の気持ちを伝えたの。気になってる人がいるって」



え、じゃあ



「私、そんな綺麗でふわふわな千景くんが好き。」


「…俺、そんな綺麗でふわふわじゃないよ」


少しずつ近づいて、

そっと

出来るだけ優しく、キスをした。


「…今だってこんなに余裕ない…」


もう一度抱きしめてキスをした。


「果乃。好きだよ、付き合ってください」



「私で良ければ、よろしくお願いします」


腕の中に収まる果乃ははちみつみたいに甘い。

「…私…初ちゅーだよ…」


顔を真っ赤にして微笑んだ。

「…俺もだよ笑」


「え、うそ⁈」


「そんなにびっくりする…⁈」


「だって…すごくモテるし…可愛い人いっぱい集まってたし…」



「ああ…


周りにたくさん可愛い人がいても、


俺は果乃だけだから。」