「果乃はもう帰るの?」

「うん、わたし帰宅部代表」


「何言ってんだか、じゃあまた明日ね」

カラカラと笑って夏子が言う。夏子はバスケ部でも活躍していて、練習も手を抜いていないのはきっと夏子の良いところなんだろう。

「もうすぐ試合だね、応援いくね」

「ありがとう!果乃もバスケ部入ればよかったのに」

「今更だよ〜、じゃあまた明日」

「うん、バイバイ」


帰宅部の私にとって、放課後はただの暇といえば、そんな感じだった。

中学ではバスケをしていたけど、

周りの揉め事とか、勝負に対して嫌気がさして、高校では部活の見学に行かなかった。