Campus Love～学内恋愛～

ユウキは、まずグラスビールを、サラは、名前は覚えていないけど、ショートのグラスにチェリーがのったカクテルを、それぞれ注文した。



注文を終えてすぐ、ユウキはタバコを吸おうと、タバコを口にくわえた。



サラは、仕事柄、すぐにライターを取り出し、ユウキのタバコに火をつけようとしたが、ユウキ「あっ、いいよ、気を使わなくて。楽にしてなよ」とサラに言った。



すると、サラは「水崎さんって、ホントやさしいね」と返す。



「えっ、なんで？」



「だって、さっきエレベーターで、私を先に降ろしてくれたでしょ、そのあと、私をこっちの席に座らせてくれたし、それから、タバコの火、気を使わなくていいよって」。



「でも、普通じゃん」。



「そんなことない、絶対！　うちのお店に来る人でも、お金払ってるんだから、言うこと聞けよ、俺が中心だ！って人多いよ」。



「『シュール』は、品が良くてランクが高そうな店だと思ってたけど、そうなんだ」。