Campus Love～学内恋愛～

一方、ユウキは、サラがカオリの後輩と知り、すこし親近感がわいた。



「天女」のようなサラに、最初はちょっと近寄りがたい気がしていたが、カオリのナイスヘルプで、サラに対する緊張が解けたようだ。



横を見ると、栗原先生とカオリは、もう自分達の話を再開している。



ユウキは、「へぇー、カオリさんの後輩なんだ」と再びサラに話しかけた。



「うん、カオリさん、きれーでしょー、私、あこがれてるの、ホントきれい」。



「そうだね。でも、サラもまんざらでもないよ、あと数年したらあーなるんじゃない？　いずれは黒木瞳を目指したら？」。



「そうかな。なれるといいけど。ありがと」。



それから、ユウキとサラは、初対面の微妙な空気の中で、少しずつ会話をすすめ、少しずつ距離を縮めていった。



お店ではもう閉店の時間が近づき、ボーイ達が、伝票を持って各テーブルにやって来始めた。