Campus Love～学内恋愛～

でも何よりも、美希と学内をもう一度いっしょに歩けるのが、ユウキにとって一番の幸せだった。



美希の仕事が休みの日に、二人で学食を食べたり、図書館で本を読んだり、テニス場でテニスをしたり、大学周辺を散歩したりすると、学生時代の忘れかけた記憶がよみがえってくる。



淡く甘い記憶。



美希のこと、もう一度好きになっていく感じがする。



そんな学生時代の町にしばらく住んでみると、変化や発見もあった。



ユウキが研究室で本を読んでいると、美希からのメール。



件名：なし
本文：ねえ、ねえ、ゆうちゃん、あそこのまずいラーメン屋まだあったよ。
それからさー、美希とゆうちゃんが夜よく借りに行ったレンタルビデオ屋、なくなってた。
ちょっと残念。
でも、おしゃれなケーキ屋さんになってたから、今度いってみようね。
では、お仕事がんばって。



ユウキと美希が学生の頃は、携帯電話もメールもなかったから、大学で美希からのメールを読むと、ちょっと変な感じ。



これも変化の一つかな。