Campus Love~学内恋愛~

そして、ミユが高校生になったとき、リカはユウキのことをすべて話したそうだ。



ミユは、リカとユウキが不倫をしてできた子であること。



ユウキがやさしい人だったこと。



ユウキが優秀な学者であること。



ユウキがミユの存在を知らないこと。



などなど。



そんないいことばかり言わなくても。



結果はどうであれ、僕はリカと不倫して、君たち二人を見捨てていたに等しい。



本当はダメな男だ。



しかし、ミユが高校三年生のとき、リカは父親と同じ白血病で亡くなってしまう。



ドナーを待つ時間もなく、発症してからすぐにだ。



リカは、死ぬ間際に、ユウキの居場所をミユに伝えて、大学受験が終わったら、おばあちゃんを頼って、一度、ユウキに会いに行くよう伝えたそうだ。



その後、ミユは、「立花」ではなく、リカの母方の姓の「倉科」を名乗り、都内の大学の文学部に合格。



ユウキと同じ倫理学を専攻し、週末だけY大のユウキの授業を受けに、地方のおばあちゃんの家に通っていたらしい。



ミユ自身は、最初からユウキに「娘」と名乗り出るつもりだったが、おばあちゃんや親族の反対もあって、ミユは、しばらくユウキの大学の学生のフリをして、ユウキのことを観察することにしたという。