Campus Love~学内恋愛~

「ところで、その女子学生のミヒロさんって方は、どんな方だったのですか?」。



「ミヒロ? あーー、君に似て可愛らしかったけど、性格は君とはまるで正反対だったよ」。



「先生は、その人のこと、好きだったんですか?」。



「ええ、まあ、ある意味好きだったのかな」。



倉科の表情が一瞬曇った。



「じゃあ、先生が以前おっしゃっていた再婚してもいい女性って、そのミヒロさんのことですか?」。



「うん、まあ、ある意味そう言えるかなあ」。



「…………」。



しばらくして、彼女は席を立ち、「すみません、今日は突然お邪魔して変な質問ばかりして」と言い残し、足早に研究室を立ち去った。