Campus Love~学内恋愛~

「何かお探しですか?」。



「ええ、ちょっと」。



ユウキは、その声を背にして、イヤリングやネックレスなどが入っているショーケースの方に向かった。



「プレゼントですか?」。



「ええ、まあ」。



「彼女ですか?」。



「えっ、ええ、まあそんなところです」。



ちょっと店員さんにおされ気味?



ユウキは、ちょっと場違いなところに来た感じがして、恥ずかしくなった。



ディオールはちょっと年齢層が低いし、ブランド品は海外出張のときか通販で買うことが多いからだ。



ユウキは、少々居心地が悪くなり、リカがよくしていたネックレスに似たタイプのものを見つけて、即決で、「じゃあ、これください」と言った。



店員さんは、大きく目を見開いたまま、「まあーーー、お若い彼女がいらっしゃるんですねーーー」と手を口に押さえて言った。



「えっ、いやーーー、まあ、そうですね」。



やっぱりおされてる?



それか、ちょっと変に思われてる?