『仕方ないだろ…好きになってしまったんだから…それだけ結菜ちゃんには、魅力があるんだよ。無条件に…俺は、結菜ちゃんが好きだ』

『祥太君、私、魅力なんてないよ、魅力がないから…私は、あの人に、女扱いされなかったんだよ。魅力があれば…もっと愛されてたはず…』

『健太さんは特別だよ。あの人は結姉の良さをひとつもわかろうとしなかった。本当の結姉は、こんなに素敵な女性なのに…可愛くて、優しくて、一生懸命いろんなことに努力して…目の前にいる最高の女性を理解しようとしなかった。結姉を手に入れておいて、本当に馬鹿だよ』

颯君が、精一杯、私に対する気持ちを言ってくれた。

『僕も…そう思います。健太さんは…本当に寂しい人です。本当に大切な物が何かを、気づけないまま大人になってしまった…結菜さんには、僕らがまだまだ見つけていない魅力がたくさんあります。それを、僕は見つけていきたい…全部』