ひなこちゃん以外は、みんなお酒も進んで、ほろ酔い状態だった。

さすがに眠くなってしまったようで、お母さんは先に部屋に戻った。

しばらくして…

ひなこちゃんが、颯君に声をかけて、2人は部屋を出て行った。

『ひなこちゃんは、本当に颯君のことが好きなんだな。今日見てて、思った』

『僕も…思いました。でも、颯君は…心から結菜さんを想ってます。僕もそうですけど…』

『…ひなこちゃん、すごく可愛いから、颯君とお似合いだなって…本当に思うの。なのに…なんで、こんな年上の私なんか…』

『結菜ちゃん、好きになるのに、年齢は関係ないよ。人は誰かを素直に見た目や性格で、無条件に好きになるものだと思うよ』

無条件で好きになる…

なんだか、胸に突き刺さった。

旦那と出会った頃、確かに私はあの人を無条件で好きだったんだ…

だけど…いつの間にか、気持ちは離れた。