『前も言いましたけど、僕は、本当に勉強ばっかりで、息抜きも上手くなくて、疲れきってて。でも、医者になりたい気持ちはあって、毎日葛藤してました。同居人募集で、何か変わればって思って。ここに来て結菜さんに会って、それから毎日励ましてくれたり、美味しい食事を作ってくれたり…それがすごく嬉しくて』

『当たり前だよ、そんなの』

『…当たり前じゃないですよ、励ましたり、美味しい食事が作れたりって…本当に当たり前じゃないと思います。結菜さんのそう言う姿が、僕に元気を与えてくれました』

何度言われても、やっぱり嬉しい…

そんな風に言ってもらって…

有難い…

『文都君、本当に頑張ってる。想像も出来ない世界だけど、誰かを助けたいと思ってお医者さんを目指してる、その志しに、私は感動してるよ』

『本当にありがとう。結菜さんの元気な姿が、僕の気持ちを大きく変えました。結菜さんが変えてくれたんです。ほんと、いつしか勉強も嫌じゃなくなりました。逆に今は、頑張りたいって思えるようになったんです』