「ん?」
「“ん?”じゃなくて、手……」
フローリングに座り、飲み物に口をつけようとすると、後ろから伸びてきた手。
「ブラウスのボタンも外さないで中に手、入れないでほしいんだけど……」
「いや、何かさぁ、外し難そうなボタンだったから」
「これお気に入りのブランドのやつなんだから、丁寧に扱ってよね」
「悪い悪い。じゃあ藤子、自分で脱いでよ」
二人で部屋に入って五分と経たないうちに、凌一は私の肌に手を伸ばす。
それは毎回のこと。
「水分補給くらいゆっくりさせて欲しいんですけど」
「どうせ、今からまた動くから喉渇くって」
「そういう問題?」
「まぁ後でゆっくり飲めばいいでしょ」
そんな会話をしている間に凌一は着ていたTシャツを脱いで上半身は既に裸。
次はベルトに手をかけながら、もう部屋の明りを消そうとしてる。

