それから、
「凌一、明日仕事は?」
「仕事?休みだよー藤子は?」
「休み」
「ラッキー。じゃあ、ゆっくり寝て帰れるなー。先に起きても起こすなよ」
「はいはい」
と、そんな会話をしながらマンションへと入っていく私と凌一。
凌一と会うときはもっぱら私の部屋が主。
凌一も当たり前のように私の部屋に上がる。
「お。ロミ男、まだ生きてんだ」
「当たり前でしょ。亀の寿命ナメないでよ」
部屋に上がった凌一はロミ男のいる水槽を覗き込む。
ここに来ると大体、初めに水槽を見る。
そして、ドカッと私のベッドに遠慮なんてなく腰をおろす。
「何か飲む?コーヒーでも淹れようか?」
「いやー、おかまいなく」
「あっそ。クーラーは入れたほうがいい?」
「うん。ちょっと熱いわ」
リモコンを手に取り冷房を入れる。
そして、コンビニで買った飲み物を取り出し、私はベッドを背もたれにしてフローリングに座る。
「今日は忙しかった?」
「まぁ普通」
「昼はホテルの仕事もあったのー?」
「うん。そうだよ」
「働く女だねー」
「だって本職だけじゃ生活費払って終わりになっちゃうし、いざという時の貯えもー…って、ちょっと!」

