と、その時、
「何、本気にしてんの?」
「……は?」
「ちょっとした冗談なんだけど」
「(ジョーダン)―…」
って、
はぁっ……??!!
「前に言っただろ。同じ職場の女に手を出してこじれる事態は勘弁だって」
高輪マネージャーは冷たくそう言うと、パッと私の手首から手を離す。
「君が知る通り、女は熟れたてよりも完熟のほうが好みだし?」
「……」
一気に、
熱くなっていた身体が、サーッと冷めていくのを感じた。
このオトコ、
本当に性悪。
―…っていうか、
「二重人格者ですよね……」
「何だ。いきなり」
「職場では他の社員さんには優しいのに、何で私の前ではそんなに感じが悪いんですか?詐欺ですよね。詐欺……」
私、特別に何か気に触ることをした覚えも無いのに、初対面からずっと感じ悪い―…!

