目の前にいる高輪マネージャーの上半身裸姿が異様に艶っぽくて、
ずっと忘れていた感情が沸き上がってくる様な気がするから―…
まだ濡れた髪、
広く、たくましい胸板、
浮き出た血管―…
何だ。この感覚。
高輪薫を前に、くらくらしてのぼせ上がる手前の様な感覚……
「―…レー」
何で?
「……カレー」
私、もしや、欲求不満……?
「おい、カレー!」
「は、はいっ!」
ぼーっと突っ立っていると、高輪マネージャーの怒号に近い声でハッとしてしまう。
「何時までもぼけっと突っ立ってんな。カレー、さっさと渡せ」
「……」
偉そうな口調にムッとしながらも、
「どうぞ……」
と、手に持ったカレーライス皿を高輪マネージャーにお渡しする。

