他の三人がお店の女のコとわいわい会話で盛り上がっている中、一人黙々と水割りを飲んでいる。
目にかかってしまっている前髪が鬱陶しいのではないだろうか……学生……じゃないよね。社会人ならピシャッと決めなYO!と、ちょっと余計なお世話ながらにも思ったり。
何だか関わってくんなオーラが見えて、とっつき難そうなタイプだな~…と、思いつつも、人を見かけで判断しちゃ駄目だな、と、とりあえず会話スタート。
「初めまして……ですよね?お名前聞いちゃってもいいですかぁ?」
「……よくない」
「え~っそんなこと言わずに~…」
「……カオル」
「わー。綺麗な名前~お幾つなんですかぁ?」
「……成人」
「え~…アバウト過ぎですよ~」
「……二十八」
「じゃあ私より五つ上ですね~今日はお友達同士での飲み会ですかぁ?」
「……あー」
「……」
見た目通りかっ!

