遠い未来を想像して、

とてつもなくブルーな気分に襲われながら店に戻ると、


「ジュリさん、3番テーブルお願いします」


ボーイに言われ、中央のボックス席へ。

そこには二十代後半位の男四人組。

はぁ~、

さっさと閉店時間にならないかな~、

そんな事を思いつつも、気分を切り替えて、


「失礼しまぁす。ジュリで~す」


声をワントーン高くして、三番テーブルの皆様にご挨拶。


「お隣り、失礼しまぁす」


作り笑顔をひっさげて、私が座ったのは無造作な黒髪に眼鏡をかけて、ジーンズにTシャツ姿の男の隣り。