美山ちゃんは、出勤してロッカールームで会う時なんて、何時も太陽の様に晴れ晴れしたスマイルで登場。

昨日あまり寝てないんです~なんて言ちゃってる日でも、肌は潤い十分。オーラも輝いてる。

そんなに歳も変わらないのに、ホント、この違いは何―…?

と、美山ちゃんを見る。


「そうですねぇ、自分が特別に肌が綺麗だとは思ってないですけど―…エステ行ったり、家でのケアも入念にしてるほうだと思います」

「ふ~ん……じゃあ、美顔器でも買おうかな……」

「あ、でも、一番はやっぱりアレですね!」

「何、アレって」

「恋ですよ、恋!」


そうテンション高めに言う美山ちゃんに、


「こい……」


と、なんて今の自分に無縁な単語なのだろうと、呟きながら思う。