「―…ロミ男ぉ、助けて」


そうロミ男に声をかけても、彼は涼しげな表情でどこか一点を見つめてる。

ああ、ロミ男が会話が出来る亀だったらいいのに。

だって、こんな事態を職場のコに話すのなんて無理だし、心を許して全てを語れる相手ってやっぱり貴方くらい―…


しかし、だ。

あんなタイプの男が同じ職場で家に帰っても隣にいるだなんて、これじゃあ潤いどころか気苦労耐えずに一層水分が蒸発してしまうじゃない……

そんな枯れた女に良縁は何時巡って来る?

運命の出逢いとやらは??


私、

やっぱり、このまま枯れた人生を歩むのだろうか―…?