触れられた場所全てには、甘い痺れが走る。
「高輪……マネージャー……っ」
そう擦れた声で、高輪マネージャーを何時もの呼び方で呼べば、
「駄目。ちゃんと名前で呼んで」
と、今まで見たことも無い位に、艶やかな瞳で言われてしまう。
先に、
「籐子―…」
耳元で、高輪マネージャーが甘く私の名前を囁く。
それに応える様に、
「か、おる……」
“薫”
私も、高輪マネージャーの名前を口にした。
上司と部下でもない。
ただのお隣さんでもない。
この二人きりの空間では、ただの男と女で―…
“好き”
の気持ちを確かめ合う、恋人同士。

