「生活費が心配なら、いっそのこと一緒に住めばいい」

「そ、それは、流石にいきなりじゃ……」

「俺ね、好きになったら一緒に居たいタイプだし、一緒に生活しながらお互いをもっと知りたいって思うから」

「は、はぁ……」

「何だ、その連れない返事は」

「だって……!そんなにストレートに言われると、何かこう、幸せすぎて……対応に悩みます!」

「ああ……枯れてる期間も長かったしな」

「ひ、ひどっ」

「安心しろ。俺が徐々に潤わせてやるから」

「っ」


そう意地悪く微笑んで、再び、降ってくるのは甘いキス。

ここが会議室って、ちゃんとわかってるのかなぁ……


「だ、誰か来たら……拙いんじゃ……」

「大丈夫。今日、ここで会議ないから」

「そういう問題では―…っ」

「いいから、もう少し、」


“もう少しの間”


そう言うと高輪マネージャーは、また私の唇を封じてしまった。