出てきた男の素顔に、
「あ……っ」
思わず、私の口から声がもれる。
だって、知ってる。
見覚えのある顔。
この男の名前も私は知っている……
私を襲った変質者。それは―…
「上島……さん?」
副業のお店のお客さま。
私を指名してくれる数少ないお客さま。
“上島さん”
「な、んで―…上島さんが?」
思いもしなかった変質者の正体に、呆然としてしまう。
「知り合い―…なのか?」
上島さんに馬乗りになる高輪マネージャーが、そう言って私を見る。
こくり、と頷く私。
「副業のお店のお客さまです……」
「夜の店の―…?」
「―…はい」
高輪マネージャーの問いかけに、またコクリと頷いた。

