ただ、
女から見ても、舞川マネージャーは素敵だし、仕事の出来る美男美女同士、お似合いのカップル……
社内恋愛云々の問題じゃなくて、私みたいなガキは、結局からかい相手でしかないんだ。
二十三歳っていう、この年齢。
高輪マネージャーから見れば入社して数年の、まだまだ青いガキにしか見えないんだ。
でも実際、私の心の中は若々しさなんて、殆ど無かった。
その歳の若さならではの華もない。ただ経過していく時間と何も変化のない自分に焦りばかり感じてる。まだ二十代じゃんって言葉にあぐらかいて、まだ二十三歳って思ってたら、アッという間に年月が経過しているような気がして、それでもまだ何も成長できてない自分がいる気がしてばかりで……
こんなんじゃ、ますます魅力なんてないね……
それでも、
そんな私でも、昨日の朝、“綺麗だ”って言ってくれた高輪マネージャーの言葉が嬉しくて、
胸のドキドキやトキメキに心が潤っていく気がしていた。
新しい恋の芽生えと共に。