フロントを離れ、元気のない足取りで仮眠も取れる休憩室へと歩く。
人気のない通路。
この閑散とした雰囲気も手伝って、ますます虚しくなる。
しかも、何だか頭痛まで……
私、こんなに弱かったけ?
それにしても、さっきの美山ちゃんの話が、ぐるぐる頭でまわってる。
“営業部の飲み会”
って、きっと凌一が部屋に来た、あの日のことだ。
私には男を連れ込んでとか、色々と言っていたくせに、
結局、高輪マネージャーだって、舞川マネージャーと仲良く過ごしてたんじゃない。
大体、社内恋愛は面倒だって言っていたくせに―…
舞川マネージャーは高輪マネージャー好みの年上女性だから、OKだったってこと?

