そう言って、小指をくいっと立てる美山ちゃん。
今時、そういう表現って……
と、思いながらも、
「どんな……噂なの……?」
美山ちゃんの言う“噂”とやらが気になって仕方ない。
「どうやら彼女がいるみたいなんです」
「っ」
“彼女がいる”
その言葉に動揺してしまう。
さっきのFAXの件を聞いた時以上かもしれない。
けど、確か、部屋に連れ込むような女性もご飯を作ってくれるような女性もいないって―…
そう、私に言ってたのに。
まさか、この数日の内に彼女が出来たの……?
「しかも、社内恋愛っぽいんですよ!」
「社内……恋愛?」
「はい。高輪マネージャーがスーパーで買い物をしている姿を見たっていう料飲部のコがいて……声をかけようとしたら、見慣れた女のヒトも一緒だったらしくて―…」
「え?スーパー……?」
スーパーで買い物って―…
それって、もしかして昨日のこと?

