「あっ、あの……本当にシャンパン頼んでもいい……ですか?」
「……はい」
「やっぱりカクテルに―…」
「……いえ」
「え?」
「いいです……シャンパンで……ジュリさんが飲みたいなら……」
つい、ハッとして慌てて確認してしまったけど、シャンパンで良いと言う上島さん。
今夜は何時もより早い段階で〝……はい”以外の言葉を聞けたっ、なんて思いつつもお言葉に甘えてシャンパンをオーダーさせてもらった。
でも、上島さんはそんなに飲むわけでもない。
もしかして、ちゃんと断れないタイプで仕方なく?
と考えると何だか申し訳ない気持ちになるので、この一本は責任持って空けさせて頂かなければ……
という気持ちもプラスされてしまい、グイグイ飲んだ。
もうちょっと、もうちょっとでシャンパンを空に……!
というところで、
「ジュリさん、新規のテーブルお願いします」
と、ボーイがやって来る。

