どんな仕事をしているのかとか、どんな住居形態なのかとか、詳しく知らないままだけど、
服装とか、時計とか、身に着けているものであったり、見た目の雰囲気からして、この店に通うお客様の中ではそんなにリッチな方ではないと勝手に思っている。
だから、普段はちょっと遠慮気味にドリンクをオーダーしていたりするのだけれども、今夜はつい、
「じゃあ、シャンパン入れちゃってもいいですかぁ~?」
なんて、今までの流れを引き継いだままで言ってしまう。
自分でも言って直ぐに、〝あっ、上島さんの席だった……”って、ちょっと不味かったかなぁって思ってしまったけど、
「……はい」
という上島さんからの返し。

