素肌に蜜とジョウネツ


開店後、ヘルプを転々としていく。

個々の魅力をたっぷり出してお客様とお話をして、お酒のお相手をする本指名ホステスさん達の席でひたすら飲んで飲んで飲む。

ヘルプの席じゃ、どれだけ飲んだって私自身へのバッグはないけど今夜はそんなのどうだっていい。

うー…酔って来たなぁ。

と自覚した所で、


「ジュリさん、指名入りました」


と、本日初の本指名が入る。


「七番テーブルです」


ボーイに耳打ちされた席を見ると、そこにはお馴染みのお客様の姿があった。


「こんばんはぁ~、ジュリで~すぅ」

「……はい」

「お隣り、失礼しますねぇ~」

「……はい」

「早速ですけどぉ、何か頂いちゃってもいいですかぁ~?」

「……はい」


〝……はい”と言葉を返される頻度が高い口数少なめのお客様、上島さん。