素肌に蜜とジョウネツ


顔を上げると、視界に飛び込んできたのは勿論、高輪マネージャー。

ああ、何でこうも、この人って急にひょっこり現れるんだろう……


「も、もしかして……模擬挙式、見てらしたんですか……?」


思わず声がうわずる。


「ああ。入場から退場までじっくり見学させてもらったよ」

「じっくりって……」

「婚礼は1件でも入ればデカイからね。今日見学に来たお客さまが何組成約に至るのか―…模擬挙式においても、うちで式を挙げたいと思わせる雰囲気を出してもらわないと困るから」

「―…」


やだな。

何、勘違いしてんだ私。

てっきり、私をからかいにでもきたのかと思った。

冷静に考えれば、業務の一環だってわかるのに―…


「まぁそれはそうと、昨夜だけど―…」

「昨夜……?」

「俺の帰宅が遅いことをいいことに、男、連れ込んだだろ?」