「副業の帰りだろ?タクシーは?」
「えっと……大通りのコンビニで降りたんです……」
「深夜の夜道を一人で歩くのはやめたほうがいい。今後は必ずマンションまでタクシーで帰るんだな」
「はい……」
ガミガミと説教じみた口調ではなくて、高輪マネージャーの口調は未だ変わらず優しい。
「煙草が切れて、コンビニに行こうと思って正解だったよ」
ふーっと息を吐きながら、高輪マネージャーが言う。
その言葉を聞いて、高輪マネージャーが偶然にも通りかかってくれて良かった、そう改めて思う。
高輪マネージャーとは色んな偶然が重なって、勘弁してほしいことばかりだったけど、
この偶然には、本当に助けられた。

