そう尋ねた瞬間の私の顔も、きっと間抜けだったと思う。
こんな状況でそんな事を訊ねる私に、今度こそ高輪マネージャーから小バカにされるような発言が来るに決まってる。
そう、思っていたのに、
「ああ、勿論―…」
とだけ高輪マネージャーは答える。
「……」
無言がもたらす静かな空気。
何だかやりきれなくて、会話を探してしまう。
パッと頭に浮かんだのは、忘れ物のジッポで―…
「あ……あの、頼まれてたジッポ……」
そう言いながら、鞄の中を探る私。
だけど、
「後でいい」
「え……?」
「それは今はいいから」
そう言うと、そっと、私の頬に添えられた高輪マネージャーの右手。

