とても心配そうな顔で私を見て、こんな表情をする高輪マネージャーを見たことない。
「歩けるか?」
そう私に掛けてくれる声も優しい。
知り合って、日にちはまだ浅いけれども、
今まで私が見てきた高輪マネージャーは、時折、ドキッとするような甘い微笑みを見せてくれるものの、
偉そうで、
感じが悪くて、
失礼で……
何度も思うけど、本当に、そんな印象ばかりが強い。
なのに、今、
私に対する何時もの接し方と全く違うものだから、
ケガの手当てをしてくれた、あの日以上の戸惑いを感じる。
だから、
思わず―…
「あの……私がフロントの瀬名ってわかってますか―…?」
なんて、間抜けな事を聞いてしまう。

