倒れるのを免れ、ほっと一息ついてしまう。
私の身体を支えてくれている大きな手と逞しい腕。
夏という季節のせいで、お互いの腕部分が素肌で触れてる。
頭に浮かんできたのは、先日、医務室まで抱きかかえられて運ばれたこと。
その出来事を思い出したと同時に、
私を支えてくれている人物が“あの”高輪マネージャーだという事を強く再認識してしまう。
「―…っ!」
バッ、と勢いよく、高輪マネージャーから離れた私。
さっきまで最高潮に達していた恐怖感が早くも徐々に引き始め、
あんな目に会って、弱弱しくなってしまった自分を高輪マネージャーに見られてしまったという事に意識が一気に集中してしまう。

